クマの出没・目撃、過去最多の1.8倍 新潟、カメラ倍増で対策へ

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県内の2025年度のツキノワグマ出没・目撃件数が3528件、捕獲数が1005頭といずれも過去最多となり、推定生息数も約8800頭と急増したことが10日、県庁で開かれた県の鳥獣被害対策本部会議で報告された。県は捕獲態勢の強化などの対策を推進する。

県によると、これまでの出没・目撃件数の最多は20年度の1957頭。25年度はその1・8倍に上った。特に9月以降、人里周辺での出没が多発し、人身被害は17人。イノシシなども含めた農作物の鳥獣被害額は前年度比137%の4億5900万円に上った。

クマによる人身被害を防ぐため、県は今年3月から5月にかけて冬眠明けのクマを捕獲する事業を初めて実施。15市町村で35頭を捕獲した。

自動カメラの観測値や捕獲数などから算出する25年度の推定生息数は県内全体で8747頭(中央値、推定幅4534頭~1万7470頭)。目撃件数の急増などにより「上振れ」した可能性が高いとみられ、今後はカメラの台数を現在の120から倍増し、国の調査と連携して精度を上げて再評価する。

会議のオブザーバーを務める新潟大学の箕口秀夫名誉教授は「木の実が豊作になる周期が縮まり、クマの繁殖に好都合になっているとの指摘もある。ハンターなどの実感を踏まえると生息数は5000から6000頭というイメージ。しかし、生息域が広がり、数が増えていることは間違いない」と述べた。

県は26年度、市町村の緊急銃猟の態勢整備を支援するほか、放置された果樹の伐採といった生息環境管理などの対策を進める。【浜田奈美】

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