米イラン続く攻撃の応酬、ホルムズ海峡付近で米軍ヘリ「撃墜」に報復
米国とイランの攻撃の応酬が9日夜から10日にかけて続いた。米中央軍が、米軍の攻撃用ヘリコプター「アパッチ」がイランに撃墜されたとして、イランへの報復攻撃を開始。これに対し、イランも周辺国の米軍基地への攻撃を繰り返した。米国とイランの戦闘終結に向けた協議の先行きが不透明ななかで、軍事的な緊張が高まっている。
トランプ米大統領は9日、イランがホルムズ海峡付近で8日夜にアパッチを撃墜したとして、「米国はやむを得ず(イラン側の)攻撃に対応しなければならない」とSNSに投稿した。2人の乗員にけがはなく、無事だとしたが、報復を表明した。
米中央軍は9日、アパッチ撃墜への報復としてイランへの攻撃を開始したと発表し、数時間後にトランプ氏の命令で「自衛目的の爆撃を完了した」と明らかにした。ホルムズ海峡に近いイランの防空拠点、地上管制局、レーダー施設を対象に攻撃したという。「米軍やこの海域を通る国際商船への(イランの)攻撃に対する釣り合いのとれた反応だ」と説明した。
米国の高官は、FOXニュースの取材に「イラン国内の20カ所を攻撃した」と話した。イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」に近いタスニム通信は、イラン南部の町シリクやゲシュム島などで複数回の爆発音がしたと報じた。シリクなどで、通信塔や二つの貯水タンクが損傷したという。
米国の攻撃に対し、イラン側も報復攻撃を行った。タスニム通信によると、革命防衛隊は周辺国の米軍基地の20カ所余りを無人機などで攻撃。バーレーンの海軍第5艦隊やヨルダンの空軍基地などが標的になったという。
米国内では戦争の早期終結を求める声が多数派だが、イラン戦争は100日を超えて継続し、トランプも、攻撃停止を強く求めることもあれば、今回のように「自衛」「報復」の攻撃を突如として始めることもある。 終戦か継戦か。トランプの一貫しない態度を読み解く鍵の1つがイスラエルだ。米国内では、市民の間に戦争への反対が強まる一方、イスラエルに近い議員や有力者は継戦を主張し続けている。トランプは結局、イランとの戦争を早く終わらせて欲しい市民の声よりも、アメリカ国内の親イスラエルロビーやイスラエル政府の声を優先してしまっているといえるだろう。米市民はますますトランプを「イスラエルに対して軟弱な大統領」「アメリカ・ファーストではなく、イスラエル・ファーストの大統領」とみるようになっている。戦争のような高度に主権的な問題にすらイスラエルが決定的な影響を及ぼす現状を前に、「アメリカの大統領は誰なのか(ネタニヤフではないか)」との皮肉を交えたトランプ批判もよく聞かれるようになった。トランプは、7月4日に250回目の独立記念日を迎えるのを前に、自らの威信や威厳を示すために様々な試みをしてきたが、自分で始めたイラン戦争すら終結させられない大統領としてこの日を迎えることになりそうだ。
📌 Kaynak
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