独特の感性の25歳 オリックス・山中稜真が貴重な2点タイムリー
1―0とリードする五回無死一、二塁から、続く2人が連続三振を喫した。ここで山中が左打席に入って追い込まれたが、ヤクルトの左腕・高橋奎二の体から遠ざかっていく直球に対して素直にはじき返した。打球は左前へ転がり、太田椋が生還した。
この試合、一回に中川圭太の犠飛で先制したが、四回まで毎回得点圏に走者を置きながら、制球に苦しんで球数の多い高橋を攻略できていなかった。さらに五回もチャンスを作りながら2死となっていただけに、山中の一打はオリックスに流れを呼び込んだ。その後打線がつながり、この回に7点を追加した。
社会人野球の三菱重工Eastから2025年にドラフト4位で入団。1年目は19試合の出場にとどまり、打率は1割2分2厘と課題を残した。今季はすでに17試合目の出場となり前日までは3割近く打っていた。特に得点圏での勝負強さが光る。
5月20日のソフトバンク戦では初めてお立ち台にも上がった。その後の取材に対し、「野球をやっていて楽しいと思ったことはない」と語った。結果が求められる厳しい世界で、自身の成長は「うれしい」とは思うが、「楽しい」とは思わないという。「楽(らく)」とも読める文字が入っているからだ。独特の感性を持つ25歳が、プロの舞台で結果を出し始めている。【荻野公一】
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