英国防相が辞任 防衛投資計画巡り、首相と意見の相違が原因か
英国のヒーリー国防相が11日、辞任した。スターマー首相にあてた書簡で、防衛費の確保が不十分だとして不満を示し、「今週月曜日に初めて全面的に提示されたあなたの防衛投資計画(DIP)の財政措置は、この危険な時代に防衛と国家が必要とする水準を大きく下回っている」などとつづった。
7月7~8日にトルコで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の前に発表するとみられていたDIPを巡る首相らとの意見の相違が辞任の主因とみられる。
スターマー氏を巡っては、5月の統一地方選で与党・労働党が大敗したことを受けて党内で辞任を求める声が高まっており、閣僚ではストリーティング前保健相も辞任している。今回の辞任はスターマー氏にとってさらなる痛手となる。
トランプ米政権がNATO加盟国に防衛費の増額を要求していることなどを受け、スターマー政権は昨年6月、2034年までに防衛費を国内総生産(GDP)比で当時の2・3%から3%に引き上げる目標を掲げた。
だがヒーリー氏は書簡で、3%への到達時期を30年に前倒しすべきだと主張し、現状の計画では「30年時点で2・68%までしか上昇しない」と批判した。【ロンドン福永方人】
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