ランサムウエア収益を資金洗浄か 国際捜査でロシア人ら2人逮捕
警察庁と欧州警察機構(ユーロポール)などが参加する国際共同捜査で、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃で得た犯罪収益などを資金洗浄(マネーロンダリング)した疑いで、ロシア国籍の男性ら2人を逮捕した。警察庁が11日発表した。
グループはウェブサイトで「AudiA6(アウディエーシックス)」を名乗り、仮想通貨(暗号資産)の流れを匿名化する「ミキシング」のサービスを提供。サイバー攻撃をはじめとした犯罪収益のマネロンを請け負うグループとして「世界的に悪名高い」(警察庁幹部)とされる。
警察庁によると、10日にジョージアで逮捕されたのは、同国在住のロシア国籍とウクライナ国籍の男性2人で、AudiA6のサイト管理者とみられる。2022~25年に、犯罪収益と知りながら622億円以上をマネロンし、3~10%の手数料を得ていた疑いがある。
警察庁は、容疑者らが使っていたサーバーデータの復元などを担当。これによって、AudiA6が購入したり盗んだりした6000件を超える暗号資産アカウントの本人確認情報が判明した。その多くが、ロシア語圏の人物のものだったという。
また、20年以降に日本国内の行政機関や企業などで約90件確認されたサイバー攻撃について、警察庁が24年中ごろに仮想通貨の流れを解明する「デミキシング」に成功。25年2月、国際捜査でランサムウエア攻撃をした疑いでロシア国籍の男性4人の逮捕につながった。このグループがAudiA6を使っていた。
警察庁の担当者は「AudiA6は『汚いお金をきれいにできる』と宣伝した。中核的な犯罪インフラであるミキシング業者を壊滅した意義は大きい」としている。【深津誠】
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