G7サミット開幕控え、仏エビアン厳戒 自然豊かな高級保養地

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15日から主要7カ国首脳会議(G7サミット)が行われるフランス東部エビアン。開幕を控え警備が強化され、自然豊かな人口約9000人の街が物々しい雰囲気に包まれ始めている。

仏紙フィガロによると、サミットに合わせ、約1万2000人の警察官や憲兵が派遣される。過激派によるテロやサミットに反対するデモ隊の暴徒化などの警戒に当たる。

エビアンが開催地に選ばれた理由でも「警備のしやすさ」が挙げられている。アルプス山脈を望み、スイスとの国境にまたがるレマン湖に面した地理的要因から、一般人のアクセスを制限しやすい側面がある。

エビアンは2003年、当時はロシアも加えたG8時代のサミット開催地でもあった。日本からは小泉純一郎首相(当時)が参加したこのサミットでは、反グローバリズムを掲げるデモ隊が暴徒化し、スイスのジュネーブやローザンヌで治安要員と衝突。地元に大きな被害が生じた。

G8時代も含めればサミットのエビアンでの開催は2回目。世界的なミネラルウオーターの源泉地であり、正式名称である「エビアンレバン」の「レバン」は「浴場」を意味する。19世紀半ばに温泉施設が多く建てられ、高級保養地として発展してきた。

1938年には、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人難民を救済するために「エビアン会議」が開催され、62年にはアルジェリア戦争終結のため、フランスとアルジェリア臨時政府が和平協定を締結した地でもある。

警備がしやすいだけでなく、過去の国際会議で得られたノウハウを活用できることや、豊かな自然に囲まれた保養地での議論で各国首脳の親密さを演出したい思惑もエビアンの選定に影響したとみられる。【畠山嵩】

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