ホテルに「ロブスター会社」正体は外国人詐欺集団 インドネシアの島

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南シナ海に浮かぶインドネシアの離島にあるホテルが、短期間のうちに外国人詐欺グループの「根城」に姿を変えた。東南アジアで外国人詐欺グループの摘発が相次ぎ、一部がインドネシアに流入している可能性が指摘されている。現地では外国人詐欺グループの新たな拠点になりかねないとの警戒感が広がっている。 インドネシア北西部のバタム島。ホテル近くで商店を営む女性(48)は3月末、「ホテルの警備員」を名乗る人物から、こんな説明を受けたという。 島はシンガポールから約20キロ、フェリーで約1時間の距離にある。経済特区に指定されていて、元々外国人も多い。島の外れにあるホテルは少しさびれてはいたが、事務所として使われると聞いた時点では、特に気にもとめなかった。 しかし、荷物の搬入が始まると、女性は違和感を覚えた。事務所になるとの説明だったのに、約100の客室があるホテルには新たに100台ほどの二段ベッドや大量のマットレスが運び込まれた。ホテル内には、カップラーメンやペットボトルの飲み物などが並ぶ「ミニマート」も設置された。 それまで1人だったホテルの警備員は16人に増え、3交代制で24時間警備に当たるようになった。敷地内には10台ほどのトヨタのアルファードが常にとまっている。ホテルから人が出てくると、エントランスに横付けされた車に乗り込み、どこかへ出掛けていった。 一方で、ホテルの周囲を出歩く人はいなかった。近隣住民にとっては、異様な要塞(ようさい)のような不気味な雰囲気をホテルは放つようになった。 全容が明らかになったのは5月6日のことだ。地元の出入国管理局の職員ら約60人がホテルに踏み込み、中から200人以上が連行された。近隣住民は「ホテルにこんなに多くの人がいたなんて全く気づかなかった」と口をそろえる。 拘束されたのは全員外国人で、ベトナム人や中国人ら計210人。詐欺グループがホテル一棟を丸ごと借り切り、欧州やベトナム、中国に住む人々に電話やメールで投資詐欺を勧誘する拠点に使っていたという。

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