水道からPFAS検出 埼玉で高濃度 「安全性に問題はない」?

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埼玉県深谷市の皿沼浄水場が送る水道水から2025年、健康影響が指摘される有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)のうち代表的なPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)が、国の基準値に迫る濃度で検出されていたことが分かった。国土交通省と環境省が25年末に公表した水道事業者別の集計によると、全国1285の上水道事業のうち6番目の高濃度だった。16日の市議会一般質問では、市議から市の認識と汚染源調査の必要性をただす声が上がった。【隈元浩彦】 PFASは、はっ水加工や消火剤などに広く使われてきた化学物質の総称で、自然界でほとんど分解されず、体内への蓄積も懸念されている。PFOSとPFOAは、国内で製造・輸入などが原則禁止されている。国はPFOS・PFOAの合算値について、これまで暫定目標値としていた1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)を、今年4月から水道法に基づく水質基準とすると共に、水道事業者に検査と結果の公表を義務付けた。 深谷市水道工務課などによると、皿沼浄水場(同市上敷免)は8本の井戸(処理前の原水)から地下水をくみ上げ、県営水道と混ぜて給水している。給水区域は市中心部の約2万世帯約4万3000人。 25年度に入ってから井戸のPFASの濃度が急激に上がり、送り出す水(浄水)は同年9月に43ナノグラムまで上昇した。うち1本の井戸からは最大で80ナノグラムが検出された。市は濃度の高い井戸を止め、県営水道を多めにして希釈するなどの対策を取り、今年3月末の浄水は34ナノグラム、5月には15ナノグラムまで下がった。 国交省などの集計(水道におけるPFOS及びPFOAに関するフォローアップ調査)は、各水道事業の最大値が記録されている。深谷市の数値は、県内2番目の本庄市(18ナノグラム)の倍以上に相当する。最も高濃度だったのは栃木県下野市(63ナノグラム)だった。 16日の市議会で質問した小泉誠市議(れいわ新選組)は「(基準値以下でも)より安全で、濃度の低い水を送り続ける長期的な目標を持つべきだ」と主張。汚染源を特定する調査を国や県に要請することや、住民に対して分かりやすい周知を訴えた。また、米国が「PFOS、PFOA各4ナノグラム」との基準で規制を強めていることを挙げ「水質基準の50ナノグラムは絶対の値ではない。汚染源を突き止めなければ根本的な解決にならない」と迫った。

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