W杯初出場カボベルデ、大健闘に熱狂 島国の代表チームが持つ意味は
アフリカ最西端で大西洋に浮かぶ島国カボベルデは15日、初出場のサッカーワールドカップ(W杯)北中米大会で強豪スペインとの初戦を迎えた。 首都プライア中心部のパブリックビューイング会場は、「ブルーシャークス」の愛称で親しまれる代表チームの鮮やかな青色のユニホームをまとうサポーターたちであふれかえった。 史上最多48カ国が参加するサッカーワールドカップ北中米大会には「はじめまして」や「お久しぶり」のチームも顔を出します。夢の舞台にかける各国サッカー界の動きと、代表チームに託す人々の思いを伝えます。 「相手に不足はない。攻撃に耐えながら、一つのチャンスをものにするんだ」。5歳の息子とともに応援するウォルディック・アラアウジョさん(39)は、そう力を込めた。実際、当地で午後3時のキックオフとともにスペインの猛攻が始まった。 ゴール前に攻め込まれるたび、悲鳴が上がった。だが、チーム最年長のGKボジニャ(40)を中心にピンチをはね返すと、悲鳴をかき消すように歓声があがった。ドラムの音に「ウッ・ウッ・ウッ・ウッ! アー!」とかけ声をあわせ、大西洋のかなたで戦う選手たちに向けて叫び続けた。 互いに無得点のまま後半の追加時間に入ると、熱気は最高潮に達した。試合終了の瞬間、サポーターたちは両手を突き上げ、跳びはねて踊り、記者ももみくちゃになった。計27本のシュートを浴びたがゴールを死守し、引き分けで初の勝ち点1を獲得した。 「独立以来の歴史的な日だ。スペインと引き分けたのは、勝ちに等しいものがある」。ジョゼ・モレラさん(58)は、大粒の汗をぬぐいながら語った。 別のサポーターの男性は記者の前で「サイコー・サイコーダヨ!」と日本語で歌ってみせた。かつてカボベルデで流行した曲らしい。日本のマグロ漁船が頻繁に停泊しており、そのときに漁師たちが口にした言葉が歌詞になったとも言われている。 サポーターたちは路上に繰り出し、ドラムの音とともにブラジルのリオのカーニバルのように練り歩いた。日が暮れるまで、歓声が途切れることはなかった。
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