天皇陛下「永続的な友好親善を」 オランダの晩餐会、おことば全文

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オランダを国賓として公式訪問中の天皇、皇后両陛下は17日夜、アムステルダム王宮で国王夫妻が主催する晩餐(ばんさん)会に出席し、天皇陛下は英語でおことばを述べた。全文は次の通り。 ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下、ベアトリックス王女殿下、Goedenavond(オランダ語で「こんばんは」)。 この度は御親切な御招待により雅子と共に国賓として貴国を訪問し、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下と再び親しくお目にかかれることをうれしく思います。このような素晴らしい晩餐会を催していただきましたこと、また国王陛下から懇篤な歓迎のおことばを頂いたことにも心から御礼を申し上げます。両陛下を始め貴国の皆様から私たちの訪問に向けて多大なる御尽力を頂きましたことに、併せて深く感謝申し上げます。 私が初めて貴国を訪問したのは、英国留学中の1984年のことでした。私的な訪問でしたが、当時皇太子でいらした10代のウィレム・アレキサンダー国王陛下には空港までお出迎えいただき、滞在中には当時、女王陛下でいらっしゃった、ベアトリックス王女殿下、故クラウス殿下御夫妻、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、コンスタンティン王子殿下とご一緒に、アイセル湖で女王専用ヨットに乗せていただき、セーリングをしたことなども良い思い出です。その後も、2002年の国王王妃両陛下の御結婚式や2013年の素晴らしい御即位式に御招待をいただいて、その晴れやかな行事に参列し、国王王妃両陛下に、皇后と共に直接お祝いを申し上げることができたことは幸いなことでした。また、2006年にはベアトリックス王女殿下の御親切なお招きにより、后の雅子と私は、私たちの娘である愛子と共にヘット・アウデ・ロー城でとても素晴らしい一夏の休暇を過ごさせていただき、幸いでした。私たちの滞在中、王女殿下や国王王妃両陛下を始めとするオランダの方々から様々な御配慮を頂きました。私たちが受けたこうした温かいおもてなしとお心遣いによって、ヘット・ローの素晴らしい環境での心和む楽しい滞在は更に特別なものとなり、今でも忘れられない思い出として、私たちの中で特別なものとなっています。その折の御厚意にも改めて心から感謝申し上げます。 今回、国王王妃両陛下のご親切なご招待により、その懐かしいヘット・アウデ・ロー城で再び数日過ごすことができたことも雅子と私にとって、とてもありがたいことでした。ヘット・アウデ・ローに到着時には嬉しい驚きがあり、私の両親が寄贈し、ベアトリックス王女殿下と国王陛下がお城のお堀に放流した鯉が再び元気に出迎えてくれ、そして20年前に愛子が毎日のようにパンを与えていた一羽の黒鳥とも再会しました。今回、私たちがパンを与えると再び喜んで食べてくれたことも嬉しいことでした。東京にいる愛子にも、この黒鳥と鯉のお友達の話や前回ヘット・アウデ・ロー城でお世話をしてくださったスタッフの方々とお会いしたことを話したところ、愛子は非常に驚き、とても感動したと言っておりました。 我が国と貴国との関係は、1600年にオランダ船「デ・リーフデ」号が困難な航海の末に、我が国に漂着したことから始まりました。その後、日本が鎖国政策を採った時にも、両国の交流が途切れることはなく、長崎の出島にある約5メートルの狭き橋が200年以上にわたり、日本とオランダ、そして西洋世界を結び付けていました。私たち日本人は出島での貴国との交流を通じ、西洋の技術・文化を学ぶとともに、出島のオランダ商館により伊万里焼や漆器などの我が国の工芸品がヨーロッパにもたらされ、貴国のデルフト焼にも強い影響を与えるなど、相互に影響し合いました。この両国の長年にわたる交流は、両国政府と国民の類い希なる熱意と努力の賜にほかなりませんでした。 2000年には、日蘭交流400周年を記念する催しが日本各地で行われました。その折、当時皇太子殿下でいらっしゃった国王陛下に来日いただき、長崎県と大分県で行われた記念式典に、御一緒に出席したことは、このような両国間の長い交流の歴史を振り返る上で貴重な機会になりました。 このような長きにわたる両国の友好と交流の歴史を振り返るとき、過去に苦難の時期があったことも同じく、決して忘れてはなりません。先の大戦の中で、多数の民間人を含む多くの尊い命が失われ、多くの人が傷ついたことは誠に悲しむべきことであります。私たちは絶えず謙虚に過去の歴史から学び、悲しみを繰り返さないよう、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければなりません。そして、今なお当時の痛みを負い続けている人々がおられることに思いを致し、平和への努力を続けていかなくてはならないと思います。戦後、ベアトリックス王女殿下が1963年と1991年の二度、国賓として日本を御訪問なさいました。そして2000年には上皇上皇后両陛下が貴国を国賓訪問なさいました。幸いにしてこのような往来を通じて、両国国民の相互理解と信頼が育まれました。ベアトリックス王女殿下、国王王妃両陛下を始め多くの人々が計り知れぬ努力をもって、両国の未来の友好のために力を尽くしてこられたことに、皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します。将来に向けた平和への願いの下、両国が共に歩みを続けていくことを心から願います。 この点につき、貴国が「法の支配」に基づく国際秩序の推進に取り組んでおられることに敬意を表します。明日、私は「国際法の首都」とも呼ばれるハーグを訪問し、平和宮にも訪れる予定です。貴国は「国際法の父」と呼ばれるグロティウスの生誕地で2あり、国際司法裁判所(ICJ)を始めとする様々な国際裁判所や国際機関の拠点が置かれています。私たちはICJと個人的なつながりを有しており、国王陛下が言及されたように、雅子の父である小和田恒は2018年まで15年間ICJ判事を務め、3年間ICJ所長を務めました。その間、ベアトリックス王女殿下と国王王妃両陛下が雅子の両親に差し伸べてくださいました。とても温かいご配慮に深く感謝申し上げます。また、明日にはオランダで日本とゆかりの深い教育機関の一つであるライデン大学も訪問いたします。同大学では、欧州最古の日本研究拠点として1855年に創設された日本学科

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