会計不正のニデックが株主総会 株主から「品質不正は命取り」の声も
モーター大手のニデック(旧日本電産)は18日、京都市内で定時株主総会を開き、ガバナンス(企業統治)の立て直しに向け、取締役を大幅に刷新する議案などを可決した。総会会場では、巨額の会計不正に続いて品質不正問題まで浮上したことに批判や心配の声が多くあがった。
会計不正は昨秋以降の調査で、損失の先送りなどによる累計1607億円の純利益の水増しが判明。5月にはモーター製品の設計や部材の無断変更など、1千件超の品質不正の疑いも発覚している。
総会には746人の株主が参加。岸田光哉社長は相次ぐ不正に加え、決算の訂正作業が間に合わず、2026年3月期の業績報告ができないことを謝罪した。質問をした株主は昨年の3倍近い37人で、「品質不正はメーカーにとって命取り」「上場の維持は本当にできるのか」といった声が出た。
その後、岸田社長の再任を含む取締役12人の選任案が賛成多数で可決され、山本良一・元Jフロントリテイリング社長や小泉慎一・元東レ副社長らが新たに就任した。
総会では、不正会計を調べた第三者委員会が「最も責めを負うべきだ」とした創業者の永守重信氏自らによる説明を求める声も複数あがった。株主の一人は総会後、「永守氏は公の場で説明責任を果たすべきだ。カリスマかと思っていたのに逃げ回るだけでがっかりだ」と話した。
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