名大学園祭の自衛隊ブース、職員組合から抗議で中止 防衛省「遺憾」
名古屋大学で11~14日に開かれた学園祭「名大祭」で自衛隊が予定していた展示が、大学の職員組合の抗議を受けて中止された。学生らでつくる実行委員会は「大学に報告したところ中止を提案され、安全管理上の懸念から実行委の判断で中止した」と説明。防衛省が出展見送りについて「極めて遺憾」と公式Xに投稿したのに対し、大学は17日にホームページで謝罪した。 実行委などによると、「災害時の活動や専門知識を伝えたい」として実行委が自衛隊愛知地方協力本部に出展を1月に依頼した。車両やパネルの展示、体力測定などの「自衛隊ブース」の出展を今月13日に予定していた。 これに対し、教職員らでつくる名古屋大学職員組合が12日、出展中止を求める声明を出した。展示内容について「自衛隊の本質が軍事組織であることを覆い隠し、『かっこよさ』や『安心感』を植え付ける一面的な宣伝活動」と主張。軍関係機関との共同研究などを拒む「名古屋大学平和憲章」を挙げて、「憲章の精神を踏みにじる行為」としている。 実行委は大学に報告した上で、12日に出展中止を発表した。実行委によると、5月にあった東大の学園祭で、参政党代表の講演をめぐって爆破予告があり、講演当日の全企画が中止されたことも考慮したという。名大祭実行委の担当者は中止について「見立てが甘かった」と話した。 防衛省は16日、公式Xで「関係者間で丁寧な調整と準備が重ねられてきたにもかかわらず、直前で出展が見送られたことは、極めて遺憾」と投稿。小泉進次郎防衛相はこの投稿を引用して「学園祭で自衛隊による災害派遣の活動紹介すら認めない」と自身のXに投稿した。 大学は17日、自衛隊愛知地方協力本部に直接、謝罪したことをホームページで明らかにした。「安全性を確保できるか十分な検証を行わずに、関係部局のみの判断で実行委へ中止を要請しましたが、その経緯にガバナンス上の課題があった」と説明している。
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