酷暑の健康被害こんなに 日本に影響大、医師と読み解く最新研究

🏥 Sağlık 📰 Japan 🕐 2 saat önce

気候の危機は人々の健康危機――。そう警鐘を鳴らす研究報告が世界で相次いでいる。熱中症が増えるんでしょ? いや、それだけじゃない。でも具体的影響となると、ピンとこない人も多いのでは。夏本番を前に、学術論文やデータが示す健康への脅威を専門家と読み解いた。 この夏も日本は猛暑である。気象庁は3カ月予報で「全国的に平年より気温が高い」と見込んでいる。最高気温が35度以上の「猛暑日」は今や各地で珍しくなく、40度に達した日を「酷暑日」と呼ぶことも決まった。昨年は熱中症の救急搬送者が10万人を超え、過去最多を更新しただけに、十分に警戒したい。 だが、危険はまだまだある。「気候変動がもたらす健康被害は広範です。特に高齢化率が高い日本は影響が危ぶまれます」。こう訴えるのは医師の佐々木隆史さん(49)。滋賀県の診療所で地域医療を支える傍ら、気候変動対策に取り組む医療関係者の団体「みどりのドクターズ」で代表理事を務めている。 人類と地球の健康は不可分と考える「プラネタリーヘルス」の概念は、国際会議などで議論されてきた。とはいえ、一体どんな関わりがあるのか、特に日本への影響について細かく伝えられる機会はあまりない。最近新たな研究成果も増えており、佐々木さんと紹介してみよう。 まず多くの人が手にしやすい文献から。環境省が2月に公表した「第3次気候変動影響評価報告書」だ。気候変動適応法に基づいて6年ぶりに作られ、2100本以上の論文から科学的知見を踏まえた。 農業や都市生活など幅広い分野について、平均気温が産業革命前から「1・5~2度上がった場合」「3~4度上がった場合」「現状(約1度上昇)」の3通りで、従来より詳細な予測を示している。 健康の項目を見ると、どのシナリオになっても3段階評価で影響が最も重大な「レベル3」のリスクが多数ある。目に付くのが「循環器疾患や呼吸器疾患などでの死亡率や入院・救急搬送の増加」だ。 例えば、心筋梗塞(こうそく)は酸素や栄養を送る血管が詰まって心筋が壊死(えし)する。暑さによる発汗で体から水分が失われると、血液がドロドロになって詰まりやすくなるのだ。 「気温が1度上がると、心血管疾患による死亡リスクは21%上昇することが、研究60件のメタアナリシス(統合解析)で示されています」と佐々木さんが補足する。暑さで体を動かさないと、血の巡りも悪くなる。うっ血性心不全、不整脈、脳卒中などの増加も懸念されている。

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