名大祭の自衛隊出展中止、松本文科相「学生主体の企画で残念」
名古屋大の学園祭「名大祭」で、自衛隊のブース出展が中止になったことについて、松本洋平文部科学相は19日の閣議後記者会見で「安全な実施を妨害する行為やその懸念のために、学生の自由な活動が脅かされることはあってはならない」と述べ、大学の検証を踏まえた上で必要な助言を行う意向を示した。 自衛隊ブースは、実行委員会メンバーが「災害派遣などの活動を知ってほしい」との思いで初めて誘致。高機動車の展示や防災知識を紹介する内容で、大学からも承認され、13日に出展予定だった。 一方、出展を把握した職員組合が12日、「自衛隊の本質が軍事組織であることを覆い隠し、学生や地域住民に『かっこよさ』や『安心感』を植え付ける一面的な宣伝活動だ」などとして中止を求める声明を大学に提出。実施する場合は隊員に研究棟への立ち入りをさせないことなどを求めた。その後、大学当局は「安全に開催される保証がない」などとして実行委に中止を要請し、出展の見送りが決まった。 文科省によると、名古屋大は「今回の決定は大学全体として十分な検証を行わずに、関係部局のみの判断で中止を要請したもので、その経緯にガバナンス上の課題があった」と説明しているといい、今後検証を進める方針という。松本文科相は「学生による主体的な企画がこのような経緯で中止されたことは誠に残念」と話した。 防衛省は16日、X(ツイッター)の公式アカウントで「丁寧な調整と準備が重ねられてきたにもかかわらず、直前で見送られたことは、極めて遺憾」と投稿した。【竹内麻子】
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