シャッター通りになぜ出店? 居酒屋が商機見いだす「廃れた感」
全国の地方都市の多くの商店街が「シャッター通り」になる中、香川県丸亀市の「通町(とおりちょう)商店街」に21日、同県西部で人気の居酒屋が新規店を出した。通町商店街は12年前から、人通りが少ないことを逆手にとって、こたつを並べて「野外宴会場」に仕立てるなどさまざまなイベントを開催してきた。そこで生まれた縁が今回の出店に結びついた。居酒屋側はシャッター街のどこに商機を見いだしたのだろうか。 同県中西部の丸亀市は人口約11万人。中心部には五つの商店街があり、メインが通町商店街(全長約300メートル)だ。丸亀城や市役所とJR丸亀駅を結ぶルート上にあり、1970年代まではにぎわった。最盛期には約60店舗が営業していたが、次第に閉店や空き地が目立つようになった。空き店舗率は「公表していない」(市産業観光課)が、同商店街振興組合によると、営業店舗数は今は38店だ。 活性化に向けた本格的な動きは2014年に始まった。商店主や市民ら有志が「シャッターをあける会」を結成。アーケードのある空間を雨に濡れないイベント会場と見立て、通りに畳を敷き詰めてこたつ約85台を並べた鍋料理の大宴会、地元プロサッカークラブの試合のパブリックビューイングなどを企画し、盛況を博した。 そうするうちに、こぢんまりとした飲食店がぽつぽつと出店するようになった。20年にはホテルもオープンした。新型コロナウイルス禍が落ち着いてからは、路地裏も含めると5店が開業した。 今回オープンしたのは「IZAKAYA時々(じじ)-jiji-丸亀店」。香川県西部や愛媛県東部で「時々」4店舗を中心に飲食事業を展開する会社「サムタイム」(同県三豊市)グループが経営する。
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