「決めてやる」の思いだけ 1カ月前再現、阪神・森下がサヨナラ
年間143試合を戦うペナントレースで、一度見たような光景を繰り返し見ることはしばしばある。しかし、一発出ればサヨナラの場面でアーチを描くという情景は、そう何度も見られるものではない。 同点の延長十回、1死で3番・森下翔太に打順が巡った。5月20日、阪神が中日を相手に7点差を逆転した試合を思い起こした人もいたのではないだろうか。同点の九回、左翼席へのサヨナラホームランで試合にけりをつけたのが森下だった。 既視感のある状況で打席に立った森下は「決めてやる、という思いだけ」で打席に立ったという。初球を思い切り空振りした後の2球目、ど真ん中への失投になった変化球を強振。打球はまたも左翼席に飛び込んだ。およそ1カ月前と同じように、気落ちした中日の選手たちを横目にダイヤモンドをゆっくり回った森下を、ウオーターシャワーと大歓声が包んだ。 前回のサヨナラを「そこまで強く意識はしていなかった」というが、「いつも自分の打撃ができればこういう結果になると思っている」と胸を張った。本塁打はこの日2本目。セ・リーグ1位の19本という数字にも「まだまだ目標には足りない」と野心を隠さない。 今季の阪神は、昨季の9月7日に見た光景をもう一度追い求めている。セ・リーグ優勝、そして球団史上初の連覇に向け、森下が道を切り開く。【吉川雄飛】
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