2期8年の森保監督、表裏一体だった功罪 選手選考や戦術の硬直化も
「自分が(ピッチに)立ちたいっていう気持ちがすごく強かったですけどね。途中から、とにかく勝ってくれっていう気持ちが強くなって」「(長友)佑都がスウェーデン戦に出た時とか、人が試合に出てあんなに喜ぶことってもう二度とない。A代表に帰ってきて、改めて素晴らしい仕事だと思った」 自身の経験を生かし、ピッチに立てなくてもチームに貢献する。今回の日本代表は、吉田のように、自分のことよりチームを優先する空気が満ちていた。 森保一監督のテーマの一つが「継承」。北中米大会に向け、代表OBたちの総力を結集させた。レジェンドの中村俊輔さんを直前でコーチに呼び、けがで選外だった南野拓実(モナコ)を「メンター」としてチームに同行させた。初めての試みはすべて、監督のオーダーだった。 カタール大会では、不整脈のために現役を引退した元代表FWのアグエロがスタッフとしてチームにつき、優勝時にはメッシとともにピッチで喜んでいた。W杯のような短期決戦では、チームの結束を高める存在が何より重要になることを、森保監督は熟知していた。 代表を目指していた吉田のような立場からすれば、複雑な気持ちもあっただろう。それでも、主将の遠藤航(リバプール)が負傷して離脱した際、緊急で開いた選手ミーティングでは過去の経験を伝え、後輩たちを落ち着かせ、結束の大切さを訴えた。
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