飛鳥・藤原の宮都、世界文化遺産登録へ勧告 国内22件目

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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産として日本が推薦した「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県橿原市、桜井市、明日香村)について、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)は登録が適当と勧告した。文化庁が6日、発表した。

7月19~29日に韓国・釜山で開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に決まる見通し。登録されれば、国内では22件目の世界文化遺産となる。世界自然遺産も含めると計27件となる。

「飛鳥・藤原の宮都」は、6世紀末から8世紀初頭までの宮殿跡や古墳など計19の遺跡で構成。中国や朝鮮半島との交流の中で、日本初の中央集権国家がどのように成立してきたかを二つの宮都の変遷から示す、貴重な考古学的遺産とされる。

主な遺跡は、飛鳥宮跡(明日香村)と藤原宮跡(橿原市)の二つの宮殿跡。飛鳥宮は、中大兄皇子と中臣鎌足らが蘇我入鹿を倒した乙巳(いっし)の変(645年)の舞台となり、天皇中心の国家を目指す政治改革である大化の改新が進められた。694年に持統天皇が藤原京に遷都。中心に作られた藤原宮は、約1キロ四方に天皇の居住区や役所などを集約し、701年の大宝律令によって本格的な中央集権体制が確立したとされる。

構成資産には、蘇我馬子の墓と伝わる石舞台古墳(明日香村)▽朱雀などの四神(しじん)像や東アジア最古の天文図が描かれたキトラ古墳(同)▽極彩色の壁画「飛鳥美人」で知られる高松塚古墳(同)――などが含まれている。高松塚古墳とキトラ古墳の壁画は、修復や保存のために古墳から取り出されており、イコモスは追加的勧告で「保存及び原位置復帰に関する科学的研究」の継続を求めた。

2007年に将来の登録候補として暫定リストに記載されたが、一部資産の保護措置が不十分だったなどとして政府の推薦が見送られ、構成資産の一部を除外して25年に推薦された。【竹内麻子】

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