3人死亡の放火殺人事件、弁護側は無罪を主張 名古屋地裁で初公判

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2024年1月、愛知県弥富市のアパートで住民3人が死亡するなどした放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた佐藤忍被告(64)の裁判員裁判の初公判が8日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)であった。佐藤被告は起訴内容について「(間違っているところは)ないです」と述べた。弁護側は、放火した行為などの事実関係は争わないとした上で、「被告に放火の故意や殺意はなかった」として無罪を主張した。

検察側の冒頭陳述によると、佐藤被告は24年1月3日午前8時過ぎ、木造2階建てアパートの通路に積まれた衣類などに殺意を持って放火し、アパートの一部を焼損。当時57~68歳の男女3人を一酸化炭素中毒で殺害したほか、屋外に避難した男性(当時47)に軽傷を負わせたなどとされる。

検察側は動機について、被告が事件の前年、住人の1人に5万円を貸したが返済されず、相手が「借りていない」などと主張していると聞き、殺害しようと考えたと主張した。事件前日に火のついたたばこで放火を試したが燃えず、当日は紙片に火をつけて置いたとして「一定の計画性があった」と指摘した。

弁護側は「被告には知的障害があり、衣類を燃やすことでアパートに火が燃え移ったり、住人が死亡したりすることを想像できなかった」と主張した。当時は知的障害の影響で自制がきかず、心神耗弱状態にあったとも訴えた。

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